大ヒットモデル ノンフライヤーの最新モデルが登場した
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、都内で発表会を行い、油を使わずに揚げ物ができる製品として昨年発売し今年6月までに30万台以上を販売したノンフライヤーの新製品「フィリップス ノンフライヤープラス HD9530」を世界に先駆けて初めて日本市場に投入すると発表した。製品は9月上旬から順次発売する。価格はオープン(市場予想価格は税抜で¥32,500)。同社では年末までの4か月間で8万台出荷を見込んでいる。
新製品のポイントは主に2点。まずは温度設定の幅が広がり、バリエーション豊かなメニューを作ることが可能になった。これまでの温度設定は80度から200度までのダイヤル調整であったが、新しいノンフライヤープラスでは60度から200度まで5度刻みで調整が可能で、低温調理ができるようになった。また時間設定はこれまでの30分から60分まで延長され、低温と長時間調理との組み合わせで、しっとりとした鶏ハムや温泉卵などが作れるようになった。どちらもデジタルタッチパネルで簡単に設定できる。これまでのようなダイヤルの凹凸がないので、汚れもさっとひと拭きで済む。
2つめのポイントは、日本の消費者の声を反映した新バスケット。底面のクッキングネットは焦げ付きにくいノンスティック加工が施され、網は取り外し可能で手入れも簡単になった。くっつきやすかった素材もキレイに取り出せ、ハンバーグはふっくらとできる。さらにバスケット上部にはバスケットカバーが付属された。軽いもの、飛び跳ねやすいものが調理できるようになった。グラノーラや、ポップコーンも美味しく、ドライフルーツも砂糖不使用で、素材の味をぎゅっと凝縮してできる。
あらゆる面で強化されたノンフライヤーの進化版がノンフライヤープラスだ。
フィリップス上席副社長の、示唆に富むいくつかの重要な方針
発表会に際して来日した、フィリップスの上級副社長 クリスティン・メイ氏が、冒頭の市場概況とフィリップスの取り組み説明の中で、示唆に富むいくつかの重要な方針を提示した。
「フィリップスの売り上げはここ3年連続、2桁で伸び続けています。もちろんほとんどの調理家電でナンバーワンブランドとなっており、それはイノベーションを続けているからにほかありません。イノベーションとはパフォーマンス(機能性)であり、クオリティであり、デザインです。そして最も重要なのは、消費者を理解しようとしていることです」
「世界的にも、よりヘルシーな食事が求められる時代です。日本人は30%しか肥満率がなく、手作り料理を推進する“内食(うちしょく)”という言葉もあります。健康で安全な食事を作るためにはまだ見えていないローカライズされたニーズを見極めなければなりません。ローカルマーケットのニーズをピックアップして、重要と考えられる場所での最適な機能性を高め、消費者の期待を超える商品を作らなければなりません。」
「エアフライヤーは2010年に発売され、世界で300万台が売れ、そのうち日本では30万台も売れました。調査では日本人の65%が週2回、揚げ物を食べます。そのような日本人にネーミングも日本人に魅力的な名前にしました。他の国では”AirFryer”ですが、日本では”ノンフライヤー”、これも実はローカライズなのです。」
「これからもイノベーションを繰り返し、各地域のローカライズのために、日本での経験を学んで世界に広げていきたいと思います。
●型番:HD9530 ●本体色:黒 ●消費電力:1425W ●本体寸法:28.7W × 38.4D × 31.5H cm ●本体質量:5.7㎏ ●容量:2.2L / 800g ●温度調節:60度~200度(5度刻み) ●時間設定:1分~60分(1分刻み)