次世代冷蔵庫のコーナーでは、ドリンクサーバー付きの冷蔵庫がありました。欧州でサーバー付き冷蔵庫は珍しくはないですが、これは「ホームメイド炭酸水」です。ヨーロッパ旅行されたことのある方にはわかると思いますが、この地での「Water」は「炭酸水」を好む人が少なくありません。冷蔵庫の扉の裏に「飲料水容器」と「炭酸ボンベホルダー」があり、炭酸水を手軽に冷蔵庫からサーブできます。
つづいての次世代冷蔵庫は、ドアの取っ手が2つある冷蔵庫です。写真を見て下さい。「IN CASE」と「SHOW CASE」の表示が取っ手にあります。
「IN CASE」のほうを開くと通常の冷蔵庫のように棚が出てきます。しかし「SHOW CASE」のほうを開くと本来、ドアの内側にあるペットボトルホルダーが扉側から外れ、冷蔵庫の棚側に並びます。大きくドアを開くと、たくさんの冷気が逃げてしまいます。ドリンクだけを取り出したいときにドリンクホルダーがそのまま冷気をガードできる(かもしれません)。「だから何なんだ」といわれればそれまでですが、されど「作ってしまえば勝ち」なのかもしれません。
冷気の漏れを少なくして「省エネ」効果を狙うという意味では、ドリンクだけを取り出せるポケットのついた冷蔵庫もあります。
サムスン電子に限ったことではありませんが、ドリンクサーバー付きの冷蔵庫がIFAでは多くみられました。かなり昔、日本国内にもドリンクサーバー付きの冷蔵庫は多くありました。しかしながら「衛生上の問題(ディスペンサーをこまめに清掃しなければならない)」や「補充の手間がかかる(だったら各人がコップに入れたほうが早い!)」などの理由で、廃れたのだと思います。実用を考えると家政婦さんを雇える家庭でないと非現実的なのかもしれません。