Haier(ハイアール)が作っているのは、冷蔵庫と洗濯機です。しかしHaierは冷蔵庫、洗濯機を単独家電ととらえず、家庭全体のシステムの中での家電ととらえていることが分かりました。つまり総合家電メーカーと同等の視点で、冷蔵庫、洗濯機を開発しているという訳です。今回のIFA2013で、その一部がデモされていたので、レポートします。
■どんなシステムを想定しているのか?
エアコン、冷蔵庫、洗濯機／乾燥機。この３つに共通しているのはヒートポンプです。つまり全て熱効率技術がキー技術なのです。
ハイアールのタワー型エアコン。180cmくらい、人の高さくらいある
熱コントロールシステム
Haierは今回、エアコン、ウォーターヒーター、洗濯機/乾燥機、冷蔵庫をモニターにつなげた形で、アピールしていました。ちなみにウォーターヒーターは中国では非常にポピュラーな暖房システムだそうです。
管理画面。画面右側に、上からエアコン、ウォーターヒーター、洗濯機、冷蔵庫と並ぶ
このシステムが、電気制御を中心に動くのか、熱制御を中心に動くのかは興味深いところですが、情報は頂けませんでした。
■冷蔵庫
冷蔵庫は、扉がハーフミラーと液晶を組み合わせたタイプです。必要に応じ、中を見て冷蔵品を確認することもできますし、データを表示させることも可能です。
データ表示&扉透明時。写真での視認性は悪いが、実際の視認性は良い
面白いのは、内容物の管理です。まず買ってきた品物を1つ1つタブレット(スマホ)で写真を撮るのです。
買ってきた品物を1つ1つスマホで写真を撮る
後は、タブレット(スマホ)から送られた画像データから、その品物が何であるのかを割り出し、冷蔵庫が管理するのだそうです。残り少なくなると、スマホにこの商品が少ないとの情報を出します。つまり買い物メモがスマホに届くわけです。当然、長い間冷蔵庫に入れておくと賞味期限が来てしまいます。それも管理できるとしています。
また、冷蔵庫に入っているモノが分かりますので、それからできるお勧めレシピを表示することもできるという話もでました。実際内容物が分かると、省エネ管理も精度が上がり、楽になると思います。ただし作りかけとか、残り物をどうするのかは、話してくれませんでした。
私はHaierの説明員の話は面白いと思いました。理由は、システム、冷蔵庫、スマホの役目に無理を感じなかったからです。そしてあったらイイ機能だと思ったからです。自由な発想、多様な選択肢を持つメーカーの進化は早いものです。近い将来、Haierは超ハイテクな冷蔵庫を産みだすかも知れません。(多賀一晃)
関連サイト→Haier(本国サイト(中国語))
→ハイアールジャパンセールス(ハイアールブランド日本語公式ホームページ)
→ハイアールアクアセールス(AQUAブランド日本語公式ホームページ)
