昔、ドイツに住んでいた友人が、その当時最もよく使っていたのはシーメンス製品(現地発音は、ジーメンスだと彼は強調していました)だそうです。
というのも、シーメンスはドイツ最大の総合電機メーカーだからです。歴史も古く、1861年(江戸時代)に来日したドイツの外交使節が、徳川将軍家へシーメンス製の電信機を献上しているくらいです。逆に言えば、良くも悪くもここの製品が欧州標準家電と言っても過言ではないと思います。そんなシーメンスでは今回どんな製品が出展されたのか、レポートします。
■小型家電
まず、小型家電の新製品がまとめられて展示されてました。全自動エスプレッソ・マシン、キャニスター型掃除機、調理家電2種、アイロンです。
ここでも、トレンドの全自動エスプレッソ・マシン、掃除機を出しています。しかもエスプレッソ・マシンは、「何故?」という位、派手なデモでした。
そんな中でも特徴的だったのはアイロンです。水を入れるところが日本製と異なり分離しています。アイロン掛けしなければならない衣料の差(日本の方が少ない)によります。
■アイロン
シーメンスに限らず、IFAの色々なブースでアイロンのデモを見ることができました。逆に言えば、欧州の家事にとってアイロンはそれだけ重要な家電といえます。シーメンスではアイロンだけでなく、衣類を広げてのばすという工夫をアイロン台にも凝らしていました。所変われば品変わる、という商品の典型だと思います。
■大物家電 洗濯機、乾燥機
洗濯機のデモをこちらの動画でご覧ください。
欧州では、洗濯機、乾燥機別々が普通です。特に、冬が長いドイツなどでの乾燥は大変です。このため乾燥機の省エネは、特に重要視されています。
巨大なディスプレイでも、ECO(省エネ)とSPEED(時短)は、目に付きやすい位置でアピールされています。
洗濯機コーナーの隅で、上から入れるドラム式の製品を見つけました。レトロな雰囲気がたまりませんでした。(多賀一晃)
関連サイト→シーメンス(グローバルサイト(英語))