■欧州でも生活家電に力を入れるパナソニック
数年前と比べるとパナソニックのIFA展示も様変わりしました。生活家電製品がホールの1/2近くを占めているのです。なかでも調理家電に関するウエイトが高く感じられます。クッキングアリーナでは定時にイベントが行われ、生活者の視点での調理家電のデモンストレーションがなされています。
■コーヒー好きのヨーロッパに挑戦する
そんな中にブースの中央に陣取るのが、なんとエスプレッソマシンです。コーヒー大好きのヨーロッパにおいて、コーヒーマシンを企画するのはもっともな話ですが、そうそうたるコーヒーマシンブランドが揃っているのも事実。そこへ堂々と挑戦状です。
■コンパクトでモダン、フロントアクセスが魅力
「パナソニックらしかぬ」といったら失礼ですが、非常にコンパクトですっきりとした佇まいの本体。モダンなシステムキッチンに溶け込み、スペースを取らないので調理のスペースを守ることができそうです。なによりも徹底されたフロントアクセスに感心します。抽出口のある、正面側にウォータータンクとコーヒーの残りカスの容器が見事に統合されて収納しています。ウォータータンクが背面にあるマシンは、本体ごと収納から引き出さなければならないことがよくありますが、本機にはそんな心配はありません。
■指一本で簡単、直感的に、おいしいエスプレッソ
マシン正面上部にはカラータッチスクリーンがあり、直感的なメニュー操作で簡単にエスプレッソが作れます。エスプレッソ以外にも、コーヒー、カプチーノ、ラテが選べるだけでなく、シンプルにホットミルクやお湯のみを紅茶やホットチョコレートに注ぐこともできるそうです。
コーヒーの強さ、水分量、コーヒーと水のバランス、豆の研削加減、ミルクフォームの泡の量などを完璧にコントロールするだけでなく、家族の好みも正確に調整、カスタマイズでき、さらに4 つのプログラム保存も可能になっています。
なお日本発売は未定。現行商品と比べると革新的にスペックアップしているので、国内導入を期待したいところです。(永井光晴)