≪IFA2014レポート≫調理器具のトレンド「マルチクッカー」で、デロンギブースは大にぎわい


今年のデロンギのブースは大きく3つに区分されています。1つは先ほど紹介した、ミルクメニューがとにかくおいしいエスプレッソマシン。2つ目は、グループ会社の「ブラウン」と「ケンウッド」。それぞれ得意のハンディブレンダーと、マルチブレンダーが展示されています。では、デロンギ3つめのエリアに展示されているのは、何でしょうか? 見た瞬間の印象は、「何だこりゃ」。それはそうでしょう。有名なSF映画の帝国軍兵士のヘルメットみたいなものがドンと置いてあるわけですから。実はこれ「マルチクッカー」なのです。
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「マルチクッカー」は今、ヨーロッパで注目されている調理家電です。高齢化、共働き、少子化が進んでいる状態は、日本でもヨーロッパでもかわりません。アイランドキッチンが普及する一方で、普段は手間をかけずに…、が基本となります。当然、「できる限り少ない調理器具」でとなります。そんな時、マルチクッカーは、とても重宝します。

会場で配布していたパンフレット(ドイツ語版)。

会場で配布していたパンフレット(ドイツ語版)。

■特徴は?
ゆっくり撹拌しながら、熱を掛けて調理するのが「マルチクッカー」の基本です。デロンギのこだわりは、「熱」にあります。上下に熱源を備え、挟み込み、じっくり調理するのだそうです。鍋の中にオーブンを持ち込んだ感じといってもイイです。コンベクションオーブンの雄、デロンギ社ですからね。
名前は、「MULTI FLY(マルチ フライ)」。このFLYが、揚げ物を意味するのか、フライパンを意味するのかは分かりません。

デロンギ社のマルチクッカー。上下に熱源を持ち、出力に優れるのが特徴。

デロンギ社のマルチクッカー。上下に熱源を持ち、出力に優れるのが特徴。

会場では、5つのマルチクッカーが備えられ、「焼く(ピザ)」・「煮る(リゾット)」・「揚げる(フライドポテト)」などを、シェフの恰好のデロンギ社員が振る舞っていました。イタリア人で料理好き。開発にも参加された方だそうでした。

左:お肉。中:ピザ。右:リゾット。お昼時には試食コーナーは大にぎわい。

左:お肉。中:ピザ。右:リゾット。お昼時には試食コーナーは大にぎわい。

このマルチクッカーですが、日本での発売は未定とのこと。しかし、同じように高年齢化が進むことを考えると、ヨーロッパのトレンド調理家電の日本上陸はおおいにありそうです。またカタログを見ると、すでに4機種をラインナップ。力を入れている製品であることも分かります。
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その会場の隅に、古風なフライヤー、グリルなどもありました。余り古びていないデザインは、さすがイタリアですね。

イタリアデザインのセンスの良さが分かります(個人的にほしい)。

イタリアデザインのセンスの良さが分かります(個人的にほしい)。

(多賀一晃)

2014年09月22日(月曜日)